ベトナム政府は4月6日、民間企業のグローバル・バリューチェーン参画を促進するため、「2026~2030年国際市場進出プログラム」を承認した。同プログラムは、ベトナム企業の海外進出支援を目的としており、1万社に国際ビジネス研修を実施し、1,000社に海外進出計画の策定を直接支援する。特に注目されるのは、少なくとも100社の海外投資を支援し、そのうち30%をM&A(合併・買収)方式で実施する目標を掲げている点である。さらに、優先分野として、農業、加工業、テクノロジー、サービス業が挙げられている。
これらの優先分野において、日本、米国、EUなどの高付加価値市場への進出に向けては、ESG基準の向上や、トレーサビリティ(追跡可能性)のデジタル化が推奨されている。また、主な方針として、戦略的サプライチェーンへの大手企業の参画や、越境ECによる輸出拡大を掲げている。政府は、少なくとも10社が1,000万米ドル以上のオンライン輸出売上を達成することを目指す。
この実現に向け、ベトナム政府は5つの施策を展開する。具体的には、国際市場データベースを提供する「Go Global Platform」の構築や、海外投資リスクを軽減するための法制度整備などが含まれる。
最新統計によると、ベトナム企業の海外投資は力強く拡大しており、2026年第1四半期だけで前年同期比2.6倍の6億1,990万米ドル(約930億円)に達した。これは、ベトナム企業が新たな成長機会を求め、M&Aを通じた技術獲得や経営ノウハウの吸収を加速させていることを示している。
