2026年初頭のベトナムの国際貿易は、力強いスタートを切った。税関総局によると、2026年1月前半(1日~15日)の輸出入総額は392億5000万ドル(約5兆8875億円)に達した。うち輸出は約198億ドル(約2兆9700億円)、輸入は約194億5000万ドル(約2兆9175億 円)であり、小幅な貿易黒字を維持し、年初から貿易収支の安定を確保している。
成長を牽引しているのは、電子機器、コンピューター、繊維・衣料、履物といった主要輸出品目である。加えて、CPTPP、EVFTA、RCEPなど新世代FTAの活用が進み、ベトナム製品は関税優遇を背景に主要市場への浸透を強めている。米国、中国、EU、ASEANといった主要市場では、いずれも2桁成長が続いており、世界的な需要回復の兆しを示している。
2025年の輸出入総額は約8000億ドル(約120兆円)と推計され、前年比10%超の成長を記録した。貿易黒字は10年連続となり、その規模は280億ドル(約4兆2000億円)を超えた。2026年に向け、政府は輸出入総額1兆ドル(約150兆円)達成を目標に掲げ、物流能力と港湾インフラの強化、物流コストのGDP比15%以下への低減を重点課題としている。
専門家は、好調な年初の動きを評価する一方、正規輸出の拡大、高付加価値化、国家ブランドの構築を通じて、持続的な価値創出が不可欠であると指摘している。
