2026年のデータセンター・クラウド・インフラストラクチャー・サミット(DCCI Summit)で、ベトナムが次世代データセンター(DC)の有望な投資先として注目されていることが示された。
現在、ベトナムのデータセンター市場は年率約14%、クラウドサービス市場は年率30%で成長しており、世界平均を上回るペースで拡大している。現在のデータセンター総容量は104MWだが、2030年までに約6倍の600MWに達すると予測されている。

出典:VNEconomy
人工知能(AI)の普及に伴い、AIデータセンターへの需要も急増している。AIデータセンターは拠点数では全体の1%未満にとどまる一方、電力消費量ではシステム全体の25%を占めるとされる。これに対応するため、次世代データセンターでは、従来の1ラックあたり20〜30kWから100〜200kWへの高密度化や、最大1.6Tbpsへの帯域幅拡張が求められている。
ベトナム政府は、データセンター投資を促進するため、土地利用、電力供給、税制面で優遇策を整備している。マイクロソフト(Microsoft)やG42などのグローバル企業も、ホーチミン市でのデータセンター関連プロジェクトを計画している。
国内では、ベトナム通信最大手Viettel社が、2030年までに総容量350MWとなる5つの「AIファクトリー」を建設する方針である。
また、企業のクラウド利用では、パブリッククラウドからプライベートクラウドや、ソブリンクラウド(主権クラウド)への移行も進んでいる。データセキュリティとデジタル主権の確保が重要課題となる中、ベトナムのデータセンター市場は、外資系企業にとってインフラ投資、クラウドサービス、AI関連ビジネスの成長機会を提供している。
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