2023年〜2025年にかけて、ベトナムの石油・ガス業界は、原油採掘量約2,500万トン、ガス採掘量200億立方メートル、国家予算への納付額480兆ドン以上という驚異的な数字を記録した。ラクダヴァン (Lac Da Vang) やスートゥーチャン (Su Tu Trang) フェーズ2B、ダイフン (Dai Hung) フェーズ3といった大型プロジェクトが展開・稼働しており、エネルギー安全保障と経済発展におけるベトナム国家石油ガスグループの中核的役割を再確認した。

出典:Dan Tri
一方で、既存油田の埋蔵量減少、深海・遠海における探査・採掘の複雑化、さらには世界的なエネルギー転換といった大きな課題に直面している。これを受け、商工省は制度上の「ボトルネック」を解消するため、石油ガス法の改正案に関する意見公募を行っている。改正の方向性は、投資手続きの簡素化、安全管理規定の補足、高度技術サービスへの優遇措置、および洋上エネルギー(洋上風力、水素)開発の促進に重点を置いている。
特に、改正案は、枯渇した油田を利用した炭素回収・貯蔵(CCS)に関する規定を盛り込み、2050年のネットゼロ達成を目指している。この法整備は、外資(追加投資を計画している米国企業など)の誘致を促進するだけでなく、石油・ガス業界が多様で持続可能な「エネルギー産業」へと脱皮するための強固な基盤となると期待されている。
