ロシアで開催された第29回サンクトペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF)の一環として、ベトナムのレ・ティ・トゥ・ハン外務次官は6月5日、「ロシア・APEC:2035年に向けた広範な協力の展望」と題したパネルディスカッションに出席し、発言した。同イベントには、ロシアのアレクセイ・オヴェルチュク副首相やAPEC事務局の代表など多数の政府高官が出席し、デジタルトランスフォーメーション、サプライチェーンの再構築、世界的な経済分断といった課題に直面するアジア太平洋経済協力(APEC:世界GDPの60%以上、世界人口の40%を占める巨大な経済圏)の役割について集中的に議論が交わされた。
「ロシア-APEC:2035年までの広がる協力の展望」討論会
出典:Vietnam+
ディスカッションの中で、ハン外務次官は、アジア太平洋地域が世界の強固な成長エンジンであることを強調し、APECが2035年に向けて取り組むべき3つの優先事項を提案した。それは、自由で開かれた貿易の促進、サプライチェーンの回復力向上、そしてデジタルトランスフォーメーションとグリーントランスフォーメーションのための科学技術の活用である。同氏は、過去2回(2006年と2017年)のホスト国としての成功経験を活かし、ベトナムが2027年APECホスト国としての役割に向けて最大限の資源を優先的に投入し、準備を進めていることを共有した。ベトナムは、2026年ホスト国の中国や他の加盟国・地域と緊密に連携し、企業に実質的な利益をもたらすビジョンの現実化を目指す。国際的な代表団は、ベトナムのこの主導的な準備を高く評価し、同国を極めて潜在能力の高い貿易・投資パートナーであると位置づけた。
