ベトナムの野菜・果物輸出は、2026年第1四半期に農林水産物分野の中でも特に好調な成長を記録した。ベトナム商工省輸出入局のデータによると、第1四半期の輸出額は前年同期比31.4%増の15億3,000万米ドル(約2,436億円)に達した。3月単月でも輸出額は5億3,200万米ドル(約847億円)を超え、前年同月比11.5%増となった。
中国は依然としてベトナム産野菜・果物の最大級の輸出先である。中国の野菜・果物輸入総額に占めるベトナムのシェアは、前年同期の8.72%から14.43%へ上昇した。ベトナムは地理的優位性に加え、残留農薬規制などの品質基準への対応を進めることで、対中輸出の成長を維持している。
また、米国、韓国、日本、EU向けの輸出も高い伸びを示しており、ベトナム企業による輸出市場の多角化が進んでいる。特に、高付加価値市場への販路拡大は、ベトナム農産物の品質向上とブランド力強化につながる動きとして注目される。
第2四半期については、生鮮ココナッツや冷凍果物に関する輸出議定書の運用が円滑に進むことに加え、ドリアン、ライチ、マンゴーなどの主力果実が本格的な収穫期を迎えるため、輸出は引き続き堅調に推移する見通しである。
一方、ベトナム当局は、要求水準の高い市場で競争力を維持するため、栽培地域コードの管理や品質基準の厳守を企業に求めている。これは、農産物加工、品質管理、コールドチェーン分野に強みを持つ日本企業にとって、ベトナムで高品質な供給パートナーを見出す機会となる。

出典:Dan Tri
