韓国は、ベトナムを東南アジアにおける最大の食肉輸出市場と位置付け、韓牛(ハヌ)、豚肉、鶏肉などの高品質な製品の輸出にリソースを集中させている。韓国農林畜産食品部(MAFRA)のデータによると、対ベトナム韓牛輸出額は飛躍的な成長を記録しており、農産物輸出総額の底上げに大きく貢献している。現在、ベトナムは韓国にとって第3位の貿易相手国となっており、食品市場のシェア拡大に向けた強固な基盤が構築されている。

出典: Vietnamplus
この急成長を後押ししている主な要因は、韓国文化(韓流)の強い影響力と、韓国製食品の安全基準に対するベトナム人消費者の高い信頼である。韓国農水産食品流通公社(aT – 韓国政府傘下の農産物貿易振興支援企業)は、ハノイ(ハノイ)およびホーチミン(ホーチミン)で大規模な「K-Meat」キャンペーンを展開している。このキャンペーンは、韓国の生産者とベトナム国内の高級スーパーマーケットやBBQレストランチェーンを直接結びつけるもので、急速に拡大する中間層の取り込みを目的としている。
ベトナムの消費トレンドは、加工食品や産地が明確な高級肉へと大きくシフトしている。これは韓国企業にとってのチャンスであると同時に、食品・物流分野に進出している日本企業にとっても直接的な競合要因となっている。両国間の自由貿易協定(FTA)による関税優遇措置を背景に、韓国からベトナムへの食肉輸出額は2026年から2030年にかけて2桁成長を維持し、ベトナムは韓国にとってASEANにおける最も重要な食品サプライチェーンの拠点となる見通しである。
