2026年4月7日、ベトナム国会では出席代議員の満場一致の賛成により、トー・ラム(Tô Lâm)共産党書記長を2026-2031年任期の国家主席に選出した。同氏が党と国家の最高指導ポストを兼任するのは2024年に続き2度目となり、政治体制の安定と団結を象徴する結果となった。就任演説において、同主席は祖国と人民、そして憲法への絶対的な忠誠を誓い、党と人民から託された戦略的目標の完遂に全力を尽くす決意を表明した。

出典: VnExpress
ラム書記長兼国家主席の指導下で、ベトナムは行政組織の抜本的なスリム化(2025年までに63省・市を34へと再編)やデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速、科学技術を主動力とする新たな成長モデルの確立など、大胆な改革を推進している。外交面でも、米国や主要国際機関との関係を格上げし、対米関税交渉を主導するなど、国際舞台での存在感を高めてきた。同氏は「2045年までに高所得の先進国入り」を掲げ、汚職・浪費防止対策を「聖域なく」継続すると同時に、強靭で豊かな国家の実現に向けた「民族が飛躍する新時代(Kỷ nguyên vươn mình của dân tộc)」への道筋を明確に示している。日本企業や海外投資家にとって、この指導体制の継続は、ベトナムの政策一貫性と経済改革の加速を期待させる重要なシグナルとなる。
