中国の製薬大手リヴゾン・ファーマシューティカル・グループ(Livzon Pharmaceutical Group:麗珠医薬集団)の孫会社であるリアンSGPホールディング(Lian SGP Holding Pte. Ltd.)は、ベトナムの製薬大手イメックスファーム(Imexpharm:IMP)の株式67.87%を取得した。公開買付けを通じて1億450万株を1株あたり5万7,400ドンで買い取り、買収総額は約6兆ドン(約365億円)に上った。一方で、これまで筆頭株主側であった韓国SKグループの傘下3社や同社の経営陣は、今回の買付けに応じて保有株を売却した。
イメックスファーム(ベトナムにおけるEU-GMP基準の先駆的製薬企業)は1977年に設立され、南部ドンタップ省を拠点に高品質な抗生物質を主力製品としている。世界30カ国以上で事業を展開するリヴゾン社による買収は、国際基準の生産能力を持つベトナム製薬企業への関心の高さを裏付けている。イメックスファームの2024年度の事業計画は、売上高が前年比増の3兆2,000億ドン(約195億円)、税引前利益が12.5%増の5,020億ドン(約30億円)を見込んでいる。
ベトナムの製薬業界では、外資による大手企業の買収が加速している。過去には、大正製薬がダウハウ製薬(DHG Pharmaceutical)の株式51.01%を取得して傘下に収めたほか、ドイツのスタダ(STADA)がピメファルコ(Pymepharco)の株式89.73%を保有している。こうした動きは、成長著しいベトナムの医薬品市場において、現地の生産拠点を活用してシェアを拡大しようとするグローバル企業の戦略を反映している。
