ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が発表した最新のレポートによると、第1四半期におけるベトナムの宝飾金需要は、価値ベースで過去最高の4億7,200万ドル(約755億円)に達し、前四半期比で28%増加した。東南アジア諸国の多くで宝飾需要が低迷する中、ベトナム市場は異例の活況を呈している。この背景には、金地金(インゴット)の供給制限により、地金の消費量が地域最大級の24%減(9トン)となったことがあり、投資家が代替案として投資価値のある低純度の宝飾金へとシフトしたことが挙げられる。
ベトナム国内では、サイゴン・ジュエリー(SJC:ベトナム最大手の国営金銀宝石会社)の金指輪価格が1テールあたり1億8,900万ドン(約118万円)を超える過去最高値を記録した。世界全体で見ると、宝飾金の需要量は23%減少したものの、金価格の高騰により総需要額は1,930億ドルと過去最高を更新している。WGCは、地政学的リスクの継続や「安全資産」としての金の魅力が、2026年を通じて個人投資家および中央銀行による買い越しを支える重要な要因になると予測している。
