2026年第1四半期(1〜3月)のベトナムの実質国内総生産(GDP)成長率は、前年同期比で7.83%増となり、世界情勢が不透明な中で力強い回復を記録した。

出典:VnExpress
成長の主因はサービス業で、テト(旧正月)の消費需要や外国人観光客の急増を背景に8.18%増を記録し、経済全体の付加価値の50%以上を占めた。工業・建設業も9.01%増と好調で、特に経済の原動力である製造・加工業は9.73%増と高い伸びを維持した。
対外経済については、輸出入総額が2,495億米ドル(約38兆円)を超え、前年同期比で23%増加した。企業活動も活発化しており、新規設立および活動再開企業数は前年同期比31.7%増の9万6,000社に達した。一方で、1カ月平均で3万600社が市場から撤退するなど、依然として厳しい側面も見られる。消費者物価指数(CPI)は3.51%上昇し、過去5年間で同時期として最高水準となった。
統計総局(GSO:計画投資省傘下の統計機関)のグエン・ティ・フォン局長は、今後の成長目標達成に向けて、マクロ経済の安定維持とインフレ抑制が不可欠であると指摘。燃料価格や物流コストの上昇を受け、政府に対し税制面での支援や機動的な価格調整を提言している。
