2026年1月13日、ベトナムのVPBankはスズキ・ベトナム(Suzuki Vietnam)と提携し、同社の全国ディーラー網を対象とした専用金融ソリューションの提供を開始した。本提携は、ディーラーの資金繰り改善と車両仕入れの円滑化を通じて、競争が激化する自動車市場における事業基盤の強化を目的としている。
合意内容によると、VPBankは車両価値の90%超までの運転資金を提供し、最長6か月の柔軟な融資期間を設定する。特筆すべき点は、担保手続きが完了していない段階でもスズキ・ベトナムへの早期支払いを可能とする仕組みであり、取引プロセスの短縮と資金回転率の向上に寄与する。これにより、ディーラーは在庫確保や展示拡充を迅速に進め、本業への集中が可能となる。
VPBankは本提携を、自動車産業のバリューチェーン全体を網羅する金融支援戦略の一環と位置付けている。同行はこれまでに、三菱、フォルクスワーゲン、日産、ビンファスト(VinFast)、BYD、オモダ(Omoda)などと提携し、商用車分野ではHTCVやフォトン(Foton)とも協力関係を構築してきた。
こうした取り組みの背景には、三井住友銀行(SMBC)との戦略的パートナーシップがある。SMBCとの連携を通じ、VPBankは日本企業を含むFDI企業向けに包括的な金融サービスを提供している。2025年には総資産が1260兆 ドン(約7兆4117億6470万円)、税引前利益が30兆6000億 ドン(約1800億円)を超え、今後のサプライチェーン金融拡大に向けた基盤を強化した。
