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ベトナム果実、米市場で急伸

ベトナム果実、米市場で急伸

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2025年8月11日、ベトナム農業・環境省と在米商務局は、米国におけるベトナム果実の輸出状況と課題を公表した。米国は人口3億3千万人を抱え、年間約1,900万トンの果実需要に対して国内供給は45%にとどまり、残り1,000万トン超を輸入に依存している。この巨大市場に対し、現在ベトナムはドラゴンフルーツ、マンゴー、ライチ、ロンガン、ランブータン、スターアップル、グリーンポメロ、ココナッツの8品目を正規輸出しており、2025年内にはパッションフルーツが9番目の品目として追加承認される見通しである。同品目は年間5,000万~1億USDの収益が期待される。

2025年7月、ベトナムの野菜果実輸出額は7億3,136万USDに達し、対前年比32.9%増となった。そのうち米国向けは2億6,160万USD(約6,800億VND)で、前年比66%増を記録し、米国は中国に次ぐ第2の輸入先となった。2024年の米国向け輸出額は過去最高の3億6,000万USDであり、2025年も拡大基調が続くと見込まれる。

背景として、米国消費者は日常的に果物を摂取する習慣があり、特に冬季は国内供給減により輸入依存度が高まる。また、健康志向や非遺伝子組換え・低農薬志向の高まりが、ベトナム産果実の競争力を後押ししている。ベトナム産ライチは2025年、初めて大手小売チェーン「コストコ」に納入され、北米市場での認知度向上につながった。

しかし米国は、APHIS(動植物検疫局)による品目承認、照射施設での処理、栽培地コード取得、FDA登録、残留農薬基準遵守など、世界でも厳格な規制を課している。包装・表示も含めたサプライチェーン全体での高度な管理が求められる。加えて、輸送距離が長いため、冷凍・加工品分野の開拓も重要視されている。

現状、米国市場向け輸出はベトナム全体の青果輸出額の4〜5%にとどまるが、ベトナム政府と業界団体は米国を戦略的市場と位置づけ、EUや韓国と並ぶ輸出先多角化の柱として育成する方針である。農業・環境省は今後の重点課題として「品質向上」「加工拡大」「市場分散」の3点を挙げており、2025年下半期も輸出拡大が続くと予測している。ベトナム果実が米市場で確固たる地位を築くためには、「美味しさ」だけでなく、厳格な基準順守とブランド戦略の徹底が不可欠である。

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