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物流・倉庫

ベトナム・サイゴンコープ社が韓国CJと連携して物流DXを推進

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ベトナムにおける物流DXの現状

ベトナムの物流サービス産業(ロジスティクス)は、商業・貿易の分野において重要な役割を果たしており、ベトナム国内の経済発展の促進・国際競争力の強化に貢献している。ベトナムロジスティクス協会(VLA)の報告によると、2021年のベトナムの物流サービス産業(ロジスティクス)の全体的な成長率は14〜16%と予測しており、年間で400億米ドルの市場規模に達するとしている。

2019年のCRIF D&B ベトナムの報告によれば、ベトナムの物流サービス産業(ロジスティクス)の収益は継続的な成長傾向にあり、売上高は2017年の305,825百万ドンから2018年には325,294百万ドンまで6.8%増加し、 2019年には332,634百万ドンとなった。又、粗利益率も2017年の12.23%から2018年には12.46%に増加し、2019年には最高レベルの12.68%に拡大した。

さらに近年、ベトナムでは物流DXの動きが顕著となっており、多くの物流企業がその取り組みを進めている。ベトナム物流人材育成協会(VALOMA)の調査によると、81%の物流企業がDXを非常に重要と位置づけており、ベトナムの物流業界のDXへの前向きな姿勢を示している。さらに、56%の物流企業は、DXが企業の収益増加に有効であるとの認識を示している。

ベトナム・サイゴンコープ社がCJグループと連携構築

1月30日、ベトナム大手小売り企業のSaigon Co.opは、韓国CJグループと戦略的連携関係の構築で合意した。商品供給、物流・輸送、自動化された倉庫システムの開発において、共同してエコシステムを構築することを目指す。

これにより、Saigon Co.opは商品流通力を向上させることができることに加え、ベトナム国内商品を国外市場に輸出する際にも連携関係を活用できる。この合意はベトナムと韓国のトップ企業間の経済協力の重要な一歩であるとともに、ベトナムで最先端の物流・輸送サプライヤーを構築する基盤を築くことが期待されている。

合意のポイントは以下3点ある。1つ目は、Saigon Co.op向けのホーチミン市西部の倉庫プロジェクトの共同開発である。ベトナムで自動化が進みにくい領域である倉庫において、CJ Logistics社の先進的な自動化技術の導入を進める。2つ目は、将来的な協力機会のために連携関係を継続し、新しい協力を探索することであり、3つ目は熟練した専門スタッフチームの構築である。

今後の見通し

Saigon Co.opのグエン・アイン・ドクCEOは、顧客へのサービス向上と倉庫等での小売サービスの効率化が促進すると強調した。さらにCJ Logistics代表のキム・クォンウン氏も、Saigon Co.opの将来の冷蔵倉庫ロジスティクスの発展に対しても、韓国の最先端技術での協力を表明している。 そのため、この合意が単なる企業間の協力関係にとどまらず、ベトナムの物流システム、特に冷蔵倉庫ロジスティクスの発展につながることが期待されている。

Saigon Co.opの物流システム強化が進む
出所:現地メディアCafeF 
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