ベトナム農業農村開発省によると、同国の農林水産物輸出は、グリーン化とデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、2030年までに1,000億米ドルの突破を目指している。2025年の輸出額は前年比12%増の700億米ドルを超え、2026年の年初2カ月も前年同期比17.1%増の113億米ドルと好調な滑り出しを見せている。
成長の原動力は、ブロックチェーンやAI技術を活用したサプライチェーンの透明化である。2026年7月1日より、国家トレーサビリティシステムが主要農産物に拡大され、2027年までには全輸出製品に適用される計画だ。先行してデジタル化を進めたコーヒー業界では、2025年の輸出額が89億2,000万米ドルと過去最高を記録した。
また、エクサバイト(Exabyte:国内の農業ITソリューション企業)などのテクノロジー企業は、農業プラットフォーム「Agrichain」を展開し、コストの3割削減と製品価値の最大5割向上を実現している。「ネットゼロ」や「持続可能な農業」への対応は、日本や欧州、米国といった高付加価値市場での信頼獲得に不可欠な条件となっており、業界全体の構造改革が加速している。
