3月24日にホーチミン市で開催されたフォーラム「企業2026:突破のための革新」にて、ベトナム国家銀行(Ngân hàng Nhà nước Việt Nam:ベトナムの中央銀行)第2支店のグエン・ドゥック・レン(Nguyen Duc Lenh)副支店長は、ベトナムにおけるグリーンクレジットが飛躍的な成長を遂げていることを明らかにした。2025年末時点の全国のグリーン融資残高は約780兆ドン(約4兆6,800億円)に達し、総融資残高の4.1%を占め、2024年末比で14.6%増加した。この急成長は、グリーン分類リストに関する首相決定21/2025/TTg号の厳格な施行によるものであり、金融機関が環境基準を標準化し、融資を拡大するための法的枠組みが整備された成果である。

ソース:VOV VN
特に農業分野は、画期的な融資プログラムにより重点的な支援を受けている。国家銀行は、有機農業や循環型農業を推奨する政策を調整し、対象プロジェクトに対して投資総額の最大70%まで無担保での融資を認めている。具体的なプログラムとしては、「100万ヘクタールの高品質かつ低排出米」への融資や、ハイテク農業、補助産業への融資が挙げられる。ホーチミン市だけでも、農村農業分野の融資残高は約801兆ドン(約4兆8,000億円)に達しており、環境保護に直結したグリーン生産チェーンやOCOP(一村一品)製品への融資が高い効果を上げている。
ベトナム政府は、グリーン成長戦略に関する首相決定1658/QĐ-TTg号に基づき、今後も法的枠組みの整備を継続することを約束している。政策メカニズムを「間接的なリソース」として活用し、企業のボトルネックを解消することで、優先分野への資金集中を図る方針である。持続可能なビジネスモデルへの転換は、銀行システムの格付けリスクを低減するだけでなく、世界経済におけるベトナム企業の地位向上に大きく寄与することが期待されている。
