ベトナムのホーチミン市は、国際市場の厳格な基準に対応するため、植栽エリアコード(PUC)およびパッキングハウスコード(PHC)の標準化と発行を強化している。これは、グローバル化が進む中で同市の農産物の競争力を高め、トレーサビリティ(生産履歴管理)を確保するための決定的な戦略的一歩と位置付けられている。

出典: Vietnamplus
ホーチミン市農業農村開発局(Local Department of Agriculture and Rural Development – 地方の農業行政管理機関)によると、エリアコードの確立は米国や欧州連合(EU)などの厳しい市場からの要求であるだけでなく、現在は中国への正規輸出においても必須条件となっている。この目標を実現するため、同市はクチ県やビンチャン県などの重点地域の農家や企業に対し、農業生産工程管理(VietGAP、GlobalGAP)の厳格な適用を積極的に指導している。これには、電子生産日記の記録や、国際基準に沿った残留農薬管理の徹底が含まれる。
現時点で、ホーチミン市はドラゴンフルーツ、マンゴー、グレープフルーツ、葉物野菜などの主要製品に対して数十のエリアコードを構築済みである。この標準化により、近年問題となっていたコードの「なりすまし」が排除され、国際市場におけるベトナム農産物のブランド価値が保護される。結果として、同市の農産物輸出額は好調に推移しており、農産物深加工や農業ロジスティクス分野に関心を持つ海外投資家の意欲を強く刺激している。これは、ベトナム南部からの高品質な農産物供給の可能性を模索し、収穫後の保存インフラへの投資を検討する日本企業にとって、絶好のビジネスチャンスであると言える。
